2020年11月25日

羅生門 について

いつもありがとうございます!
おはなしの栞 つじあけみです^^

またコロナが心配な毎日ですね。
仕方がないので、せっせとおうちで朗読練習しています。

さて、先日 芥川龍之介の「羅生門」を読んでほしいというお声を
いただきました。

リクエスト、めっちゃうれしい!です。

そこで、さっそく、stand.fm収録してみました。

お聞きいただくにあたって、
この羅生門を久々に読んで感じたことを話したいと思います。

その前に、
私の解釈があっているかどうかは、いつものように、大目にみていただきたいということと、
私が今の解釈で、感じたままに 朗読をしているということをお伝えさせてください^^

この作品は、ご存じの通り大変有名な作品で、朗読も難しいので、大変おこがましいですが
一生懸命読んでみました。

いつも申し上げているように、これは「朗読あるある」のひとつですが
読む時期、声に出す時期、またその時の読み手の心の持ちようによって
解釈や声の出し方ってかわるんですよね。

今は私、人間の心理について習っています。
今回の解釈につながった心理に関するエピソードを
まずは前置きでお伝えしますね。

ーーーーーーーーーーーーー


私は心理学を習い始めて、自分の感情と向き合うことが多くなりました。

私の中で、いちばんやっかいだと自分で思う感情は、「怒り」です。

私の場合、この怒りの感情は、ある特定の場面で発火するということがわかりました。
はい、この「発火」
本当に頭の中で、脳のシナプスがバチバチって火花が散っているような状態なんですって。
発火してしまうと厄介で、体に反応がでてしまうんですよね。
私の場合は言葉で相手に強く伝えてしまうということがあります。
本当厄介ですね。


ではどうやって、自分の感情と向き合ったかというと・・・・


何度もその場面と感情を思い出してみたり、
ああ、こう思っているんだなと感じたり
心理学の師匠に相談したあと、意見をいただいたり、自分なりに考えたり
また、幼いころの記憶をたどってみたり
そのころの感情を思いだしてみたり

その感情がおこるのは、どういうことか、何のために起こるのか考えてみたり

とても苦しいことなんですが、
もういろいろ感じて、私なりにある答えを見つけました。


今のところの、その答えは

「私の気持ちを解ってほしい!」「私は悪くない!」という
感情が、自分の中に沸き起こったときに、
それを相手に知られたくないという感情になったとき。
(まどろっこしいですね・・・汗)

つまり素直な弱い自分を見られそうになったとき。


が、ひとつの感情の発火パターンになっているのかなと思います。

そんなとき怒った言動をしてしまうと申しましたが、


皆様安心してください。おはなしの栞のお仲間さんの前ではそういうことは
一度もありません(よね?)
はい、特別な場面でしか、起こりません。(笑)
結構きつめにそれを感じないとなかなか発火しませんのでご安心ください(笑)

ーーーーーーーーーー


前置きが長くなりました。


ではここで、
やっと、「羅生門」に目をむけてみましょう。


***あらすじ***

ある若い下人が羅生門の前に立っている。
この羅生門の二階には、死人がたくさん捨てられているらしい。
下人は、仕事がなくなって生きるか死ぬかの崖っぷち。
(このころ京都は災い続きで不況だった)
雨が降っている。気持ちは、本文に描かれている描写そのもの。
どうにもならないことを、どうにかしようにも、どうもならない
途方に暮れて、ここに泊まろうとする。

そしてここで、ある老婆と出会う。

この老婆の、行いを見て、この下人の感情は発火する。

その感情は「恐怖」から「憎悪」へ、そして「許せない」へ到達した瞬間
下人は老婆に・・・・。ある行動を起こそうとする。

********

ここからが、私の感じた感想ですが


下人の感情が発火してから体に反応(行動)が出る間

「恐怖」から「許せない」までの感情の動きがあります。

これは実は老婆が原因ではなくて、

この下人には、自分を守る「目的」があったんだと思いました。

その目的を果たすために、下人の感情がわざわざ動いたんですよね。

そして下人は行動を起こす・・・。

老婆の行為は、下人の感情の発火のきっかけになっただけで、
その本質は、下人の生きる目的にあるんです。

それから下人は
老婆に襲いかかる・・・という行動をして
ひと悶着あるんですが


そのあとが、この羅生門の面白いところが

老婆の言葉によって
下人の感情は、また違う方へ動くということなんですね。

それは「勇気」という感情。

下人の生きる勇気がこの、感情発火のあとの、一連の行動、
老婆とのやり取りの中で生み出されたんですよね・・・。

もう、もうほんと感動的でした。


このように

ひとつの出来事で、しかも短い時間の中で、
このように、自分の感情がうごいた経験、みなさんもあると思います。


私の場合、きっかけは目の前のことに怒ることで、そのうち
なんで怒っているのかわからない。なんで!こうなるの? ってなってしまう。

そんなときは、自分が果たしたい目的が実はあるんですよね。
自分を正当化したい、とか、守りたいとか・・・そういうことかもしれません。

なかなか、そのときは気づけないのですが、

そういった、自分の目的が分かったときは、結局、その出来事や相手に対して
感謝する・・しかない、ということに気づくんです。
(反省はしますが大概、素直に謝れないんですよね・・・悲)


で、この「羅生門」を読んで、何に衝撃を受けたかと言いますと!

「この下人の、気持ちが、わかってしまった・・・。そして老婆、ありがとう。」

という気持ちになったということでした。


この感じ方は、以前はありませんでした。

今だからこそ感じた感想。

心が動きました。ちょっと複雑(笑)


そして、上記のすべては 黙読では私は感じられなかったことです。(これもあくまで私の場合です)

だから、朗読って、すごい!!って思う今日この頃・・・・。

もう一度言いますが、私の場合はそうでした。

みなさんは、この「羅生門」を読まれて
どう感じられますか?

ぜひ、朗読をした感想を聞かせてください!!

では、

つじあけみ朗読、の羅生門、はこちらから↓


posted by 栞 at 14:59| Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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